「漫画版ー論語と算盤」渋沢栄一

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論語とは、孔子と弟子の言行(言葉と行動)を孔子の死後に弟子が記録した書物のことです。

孔子は春秋時代(紀元前770〜453年)の中国の思想家・哲学者です。

孔子を始祖とする“儒教”という信仰の体系があって、

その中でも特に重視される文献の総称を“経書”といいます。

その経書の中に“四書五経”という書物があります。

その四書の中の一つに『論語』があります。

論語というのはいわゆる“道徳”を意味し、

算盤は“経済”ということです。

明治の日本において西洋に最も遅れをとっている経済の発展が重要課題でしたが、

道徳をもって発展させないと国は大きくならないと。

なので、『論語と算盤』。

本書では、みんなから慕われた渋沢栄一と、国民から人気がなかった元帥陸軍大将の山縣有明と比較しながら話が進みます。

渋沢栄一は家族に愛され、若い者に慕われ、来訪者は多く、葬儀では2万人を超える人に見送られたそうです。

対して、

山縣有明は、日本軍における最高位の階級にまで上りつめた同じ時代の功労者であるにもかかわらず、国民からの人気はなく、葬儀の参列者はまばらだったそうです。

その違いは“論語”にあると。

山縣有明は権力を持つことが目的で、非道なことも色々してきました。

渋沢栄一は論語に基づき、社会全体のことを考えて行動しました。

私欲に走らず社会の利益を優先したがゆえに、渋沢栄一が関わった約500の会社のうち6割が現存しているそうです。

経済に限らず家庭や職場などのコミュニティにおいても、論語の教えは役に立ちそうです。

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