「売上を減らそう。」佰食屋 中村 朱美

読書

「売上を増やす(何をどのようにやるか)」につていの本が多いなか、「売上を減らす(何をやめるか)」という逆の考えに興味が湧いたので買ってみました。

京都にある「佰食屋」というステーキ丼専門店を営んでいる夫婦の成功体験にもとづいて、その経緯や考え方を書いている本です(著者は奥さんです)。

この本で言いたいことは、

「働き方の形は、自分の人生に照らし合わせて決めることができる」

です。

飲食業というのは、勤務時間が長く、土日は休めず、ギリギリの人数で回して…と過酷なわりに、平均年収は統計調査(2017)において最も低い253万円と、いわゆるブラックな業界だそうです。

そんな中、家族との時間を大切にしたい(お子さんが脳性麻痺を患っている)という想いから「100食売れば帰れる」という仕組みを作るに至ったと。

実際「営業はわずか3時間半で残業ゼロ、従業員の給料は百貨店並み」を実現できているそうです。

たいていの人は、定時の仕事だと思うので、この仕組みをそのまま活かすことはできませんが、考え方を取り入れることはできそうです。

「自分の人生に照らし合わせて」とあるので、まずは“自分が何に時間を費やしたいのか”を明確にする必要があると思います。

・仕事以外の自分の時間
・家族との時間
・仕事の質を高めるための時間
・趣味の時間

自分はどうなのか考えてみると「仕事の質は高めたいけど、他の時間も欲しい」となりました。

なので「業務時間内に質をあげる仕組みを作って、時間が来たらさっさと帰る」というのが実現できたらいい。

ただ「仕事の効率を上げて、さっさと帰る」ではダメで、“質の高い仕事を効率よくやる”ことが重要かつ難しいところだなと。

人は、「考えているようで、実は思い出しているだけで思考が進んでない」ことがよくあるそうです。

今の仕事の質を自動化することで、思い出す作業を減らし、思考を費やすべき所に費やすことがてきる。

そうすることで、時間に制限があっても、質をあげることができるのではないかと。

まずは、今の自分の仕事の質を、効率よく発揮できる仕組みを作って、空いた時間でさらに質をあげるために使うようにしていきます。

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