「『礼儀正しさ』こそ最強の生存戦略である」クリスティーン・ポラス

読書

仕事でたまに、後輩の礼儀というか所作が気になってしまうことがあります。

それに対して指導するときに

「自分が損するよ」

というワードを出すことに、違和感を持っていました。

この本に違和感を解決するヒントがありそうで、買ってみました。

内容は、礼節がいかに大事で、無礼がいかに良くないことかを書いている本です。

無礼さは、道徳的に良くないだけでなく、金銭的損失を生むそうです。

例えば、無礼な態度をとられたと感じた人の、

48%は仕事にかける労力を意図的に減らす
47%は仕事にかける時間を意図的に減らす
38%は仕事にかける質を意図的に下げる

また、同僚への影響として

健康を害す
思考力を低下させる
認知能力を低下させる
まわりを攻撃的にする

などが研究で分かっているそうです。

無礼は無礼を呼び、周りにウイルスのように広がっていき、結果的に、企業において金銭的な損失を生むと。

良くない人間関係の影響力は、良い人間関係の4〜7倍にもなるそうなので、無礼をなくして礼節を育てていかないとヤバそうです。

無礼とは

「尊敬できないと思わせる言動」で、

パワハラやセクハラに似ていて「された側がどう感じたか」が問題だそうです。

反対に、礼節とは

「相手を丁寧に扱う言動」で、

礼節には5つのメリットがあります。

個人では
①仕事が得やすい
②幅広い人脈が築ける
③出世の可能性が高まる

企業では
④礼節ある上司のチームは高い業績をあげる
⑤礼節ある経営者は従業員に安心感を与える

この本には礼節を高める心得的なことも書いていますが、冒頭に書いてある

「自分はどういう人間になりたいのか」という問いを常にかけることが必要である

という主張が、この本で言いたいこと、礼節の本質なのかなと腑に落としてみました。

表面的なテクニックとして身につけるのではなく、根本から礼節を持った人間になれるようになりたいものです。

今後、礼節が気になった時は

・相手を丁寧に扱う
・自分はどういう人間になりたいかを自分に問う
・自分はどういう人間になりたいかを相手に問う

ということをしてみます。

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