「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方」福島 文二郎

読書

職場の雰囲気があまりよくない状態です。

意識の高い優秀なスタッフがどんどん辞めていき、意識の低いスタッフが残って、あまり建設的でない職場になりつつあります。

優秀な人材が辞め、なあなあの人が残るような職場の体制が問題ではありますが、それは一旦おいといて、

この本から「意識が低いスタッフをどう育てるか」の難問を解くヒントを得たいと思います。

結論 ⇒ 四の五の言わずに「教える側としてやるべきことをやる」

ディズニーの育成の基本項目が以下です。

①教える側の土台を固める
②後輩と信頼関係を作る
③後輩のコミュニケーション能力を高める
④後輩のモチベーションを高める
⑤後輩の主体性を育て、自立させる

「教える側としてやるべきことをやる」というのは①の「土台を固める」のことです。

おそらく、それができていない(おろそかにする)ことが多くて、

結果、できないスタッフをみんなで攻撃する、という構造になるのではないかなと。

なので、①~⑤までありますが、①が肝なのではないかなと。

教える側がやるべきこととは?

理想の上司・先輩の条件

・リーダーシップをもっている

・ゲスト(客)をよく見ている

・後輩をよく見ている

・改善点を見つけたらすぐ行動に移す

教えることに喜びを見出す

ディズニーでは、教えることで後輩が育つことに喜びを感じるという価値観を持ったスタッフが、トレーナーになるそうです。

そもそも教えることが好きな人材を育成にあてると。

でも普通の職場では、なかなかそんな都合よくスタッフをあてることはできず、順番に偏りなく指導者を振り分けるのが現実だと思います(自分の職場はそうです)。

教えたい人を指導者・トレーナーにすることができないならば、教えることに楽しみを見出すことが大事ではないかと。

教えることで、自分の得を探すという感じ。

教え方のポイント
①内容・教え方共に、論理的に教える ※論理的=最も効率がよいものを導き出す考え方
②心理的な工夫をする(負担の軽減、シンプルに)
③熱意をもって教える
やる気を引き出すトレーニング・パッケージ

ディズニーでは、ある一定水準以上のレベルのサービスを提供できるまでパークにはデビューさせないため、高度な「トレーニング・パッケージ」があり、そのトレーニングにもコストをかけるそうです。

良くない例
・人のやることを見て覚えなさい
・2、3時間トレーニングして後は”ほったらかし”

よくあるケースで、自分の職場も”ほったらかし”はすごく感じます。

このようなやり方は
①顧客満足度を低下させる
②後輩のモチベーションを下げる
③後輩が先輩になったとき、自分の後輩を育てない

という問題を引き起こします。

そうなると悪循環が回るだけで、どんどん組織は腐っていくと。

そうならないためには、

「後輩たちが働きがい、やる気をもつような自社なりのプログラムを、時間をかけて練り上げ、作り上げていく」

まずはここから。

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