この本を読もうと思った理由は、
自分がバイアスに支配されている自覚があって、不利益が生じるなと思ったから。
バイアスに支配されないためにはどうすればいいか?
得た答えは、「自分のバイアスに気づくこと」。
キーワードは「同調圧力」と「承認欲求」。
同調圧力とは、
「少数意見を持つ人が多数意見に合わせるよう暗黙のうちに強制するもの」です。
同調圧力に負けて流されてしまうというのはよくある事だと思いますが、
これは、気づいていればバイアスがかかっているとは言えないと思います。
「みんなこう言ってるし、その通りだ!」と一緒に同調してしまうと、なかなか自分が同調圧力によるバイアスがかかっているとは気づきにくそうです。
また、同調圧力で神格化された1人の人を丸ごと信じるのも危険だと。それも思い込み。
メディアなんかは最たるもので、例えば「かわいそうな被害者」と「許しがたい凶悪な犯罪者」のイメージを強調するなど、よく見られます。
広く見たら少数派意見なのに、狭いコミュニティでは多数派意見になったりしてバイアスに陥るので注意が必要ですが、これも気づきにくい。
バイアスとは、本当は違うと薄々分かっているのに自分を騙して思い込むこととも言えると。
承認欲求においては、「認められるために頑張る」はいいことですが、「こう思われたい」は危険を伴う。
人がどう思うかはコントロールできないのに、「こう思われたい」という承認欲求が、「こう思われているんじゃないか?」というバイアスを生むと。
このバイアスがリップサービスを生み、嘘を重ねていくことに成りかねないと。
どうすればいいか?
①「これって思い込みじゃない?」という自問グセをつける。
②ニュースとかをネタに自分の思う逆の立場でディベートしてみる。
- ③少ない情報(メディアの印象操作した情報等)に自分の意見を足して満足せずに、事実をちゃんと調べる。
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